鍼灸師とはよく耳にしますが詳しく知らない人が多いのでは??
鍼灸の歴史・治療は奥が深くて興味が湧くかもしれませんよ!!
鍼灸は日本で約1500年の歴史がある治療法で、これまでにさまざまな病気の治療や予防に役立ってきました。そして、現代医療が発達 した現在においてもその効果と安全性が注目され、今では多くの国の医療に取り込まれつつあります。 鍼灸の治療目標は苦痛を緩和し、本来の回復力を引き出すことにあります。それには体表の観察がとても大切で、病気の反応がどのようなところに現れているのかを探り、その反応をもとに治療をおこなって症状の変化を観察して行きます。 効果の現れ方は、病気の性質や身体の状態などによってさまざまですが、少しでも快適な生活をお送りいただけるためのお手伝いができ るよう努めたいと考えております。
鍼灸師とは問題がある患部や経穴(ツボ)に鍼や灸を用いて刺激を与え、病気の治癒や予防をめざす鍼灸治療。人が本来持つ自然治癒 力や免疫力を高めて治療から病気やケガの予防まで行います。
問題がある患部や経穴(ツボ)に鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、刺激を与え、病気の治癒や予防をめざす医療技術職です。人が本 来持つ自然治癒力や免疫力を高めて治療するため副作用が少なく、赤ちゃんから高齢者、トップアスリートや妊婦さんまで幅広いニーズがあ り、多くの場面で応用されています。その効果は、世界的にも注目されており、アメリカやヨーロッパの医療関係者からも注目されています。
鍼灸師は、はり師・きゅう師の国家資格を有する東洋医学の専門家です。資格は「はり師」「きゅう師」で分かれており、高校卒業後 に3年以上の鍼灸師養成施設(大学や専門学校)で学び、同時に取得するのが一般的。国家試験の合格率(全国平均)は、両資格とも例 年60〜70%程度です。
鍼灸師は医療分野でも数少ない独立開業(自身の治療院を開業し運営できる権利)が認められています。まずは治療院に勤めて鍼灸 師としての経験を積んで、知識や技術を高めてから独立開業するケースが一般的です。
「検査結果に異常はないけどなぜか体調がすぐれない」そんなときはありませんか?東洋医学では、病気やケガが発症する一歩手前 の状態を「未病」と言います。発症前に治療を行うことで病気やケガを未然に防ぐことができます。この特性を活かしてスポーツ分野 でも選手のコンディショニング(筋肉の張りの改善、免疫力向上など)に鍼灸が用いられており、プロ野球やJリーグ、社会人の各種目 のトレーナーとしても鍼灸師が活躍しています。また、高齢社会の今、健康寿命への関心の高まりとともに、病気を予防する「予防医学」への注目が集まっています。
日本だけではなく世界中で西洋医学の限界を乗り越えるために、東洋医学を組み合わせた「統合医療」が注目されています。例えば、 薬を投与できない状況のがん患者さんに、鍼灸を用いて痛みや息切れなどの身体的な苦痛を軽減し、最期までQOL(生活の質)を考えた医療を提供することができます。欧米でも統合医療を実践する医療機関が増えており、鍼灸に寄せられる期待は大きなものとなっています。
西洋医学は、物理的かつ科学的な方法で悪い部分を視覚化し除去します。例えば、内臓に腫瘍ができれば、レントゲンで患部を確認 し、腫瘍を除去します。一方、東洋医学は、全体のバランスから患部の治療を試みます。西洋医学と東洋医学では視点とアプローチ(治 療方法)が違うため、得意な分野も異なります。腰痛の治療は東洋医学が得意とする分野で、まず全身の状態を観察し、時には腰とは関係ない部分の施術を行い、全身のバランスを整えていきます。
我々鍼灸師は辛いのに病院では異状ないと言われた人の心の支えと力になります。